
東京スカイツリー完成以来
東武鉄道の両端(日光-東京)のシンボルタワーとして再脚光を浴びた「日光東照宮五重塔」
なぜ、日光五重塔の心柱は吊り下げた工法にしたか?
五重塔を貫く心柱は懸垂式で、基礎石には据えられず、四重層から吊り下げられて浮いています。
鎖で吊り下げられた心柱には、二つの説があります。
説1.木造の建物の調整のため
木造建築物は、長い年月を経ると建物の自重と木の収縮で狂いがでてくる。その調整のため、時を経て重みで塔身が縮んだ際にも、心柱が五重の屋根を突き抜けてしまわないように考えられました。
説2.耐震構造のため
耐震構造のことは、東京スカイツリーにもその建築技術が制振システム(心柱制振)として応用されたことからも有名です。五重塔は地震に強いと言われる通り、日光東照宮の五重塔も幾度かの大地震を乗り越えて健在です。

日光五重塔を実際見に行きました。
東京スカイツリー完成以来、日光東照宮五重塔が内部公開されているので、覗くと、五重塔の心柱が床から、浮いているのがわかりました。
日光五重塔心柱の説明案内

日光五重塔の隙間から見える心柱

日光五重塔の創建は、1648年(慶安2年)
1815年(文化12年)に火災によって焼失し
1818年(大政元年)に再建され、今に至っています。
高さは36メートル。極彩色の華麗な五重塔で、初層軒下には富田宿(現大平町)の名工「後藤正秀」が手がけた十二支の彫刻があります。初層内部にも漆塗り・彩色・漆箔がきらびやかに施されています。

日光東照宮五重塔には他にも謎があります
↓
日光東照宮 五重塔の謎
・日光東照宮 五重塔 創建の謎・日光東照宮 五重塔 屋根下の垂木の謎
・日光東照宮 五重塔 心柱の謎
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